2009年11月
2009年11月30日
皆さん、人生ゲームってやったことありますか?
かつて我が家にも人生ゲームがあり、家族で遊んだ事があります。
しかし、時代はコンピューターゲームが主役となると、その手のボードゲームはかつての勢いを失い、衰退していきます。
ですか、ボードゲームそのものがつまらなくなったというわけではありません。
時代がアナログからデジタルに移行しているように、ただサービスの提供の仕方が変化しただけなのです。
その証拠に、ファミコン、スーファミ、プレステなど時代は移り変わっても、人生ゲームのようなボードゲームもリリースされています。
根本にある面白さが、デジタルになったからといって変わるわけではないという良い見本です。
今回ご紹介する謎ゲーはその根本を間違えてしまい、ファミコンなんだから、といういらぬ力みが生んだ迷作といってもいいでしょう。
おとなしく人生ゲームを作ってれば良かったのに、は禁句です。
「トモンチョ」と入力したいところですが、そこはファミコンの悲しさ四文字までしか入力できません。
今回は「トモンチ」で始めることに。
人生ゲームというだけあって、どんな職業を目指すか選択しなくてはなりません。
トモンチに広がる未来は、
かしゅになる。
けいじになる。
まんがかになる。
カメラマンになる。
プロレスラーになる。
しゃちょうになる。
の六択のようですね。
す、少ない……。
無限に広がってるはずの未来の選択が、たった六つしか残されてないのか。貧相な人生だなあ。
しかもどれもこれもずいぶんとマニアックな職業しかないぞ。
進路調査票の希望欄に「プロレスラー」などと書かれてきた日には、さすがにどんな担任でもぶったまげるだろうよ。
しかし、この中でもトモンチョにピッタリなものを発見。
そう、漫画家である。
はっはあ! 馬鹿め、随分とキワモノを集めたつもりだっただろうが、相手が悪かったな!
少ない選択の中で、トモンチョは自分にふさわしい職業を選択し、漫画家への一歩を踏み出す事にしました。
こらっ、なんだこの顔は!!
名前入力の時に男って選択したのに、どう見ても女の子じゃないかっ!
どこか地味めで、メガネをかけたやや暗そうな女の子・・・まあ、この条件で男に変換した場合、もっと酷い顔になるような気はするが、くそう、ここにも漫画家への偏見がっ!!
トモ子で始めればよかったかしらあ。しょうがないわねえ。
ちなみに、他の職業の顔も見てみよう。
ファミコン時代のアイドルっていうと、まだちょっと時代を感じますねえ。
アイドルっていうか、歌手か。
うーむ、りりしい。
ドラマに出てきそうな、いかにもデカって感じですね。
ひいきだひいきだっ!!
なんか、歌手より美人な気がするのは気のせいでしょうか。
仕事が出来そうな、キビキビとした人がカメラマンのイメージなんでしょうかねえ。
どうせなら、カメラ小僧のような顔だったら少しは漫画家も浮かばれるのですが。
どう見てもウホッ!な人にしか見えない……。
時代を先取りしていたのか? 職業がプロレスラーというのも、どうも……かぐわしき薔薇の香り。
考えてみれば、なんの社長かもわからないな。
とりあえず勉強ができそうなイメージでいいんじゃね?的な安直さがうかがえます。
まあ、そんなこんなでとりあえずゲーム開始です。
お気づきでしょうが、この画面を見る限りボードゲームの要素は皆無です。
かつて亜流ドラクエで溢れかえったファミコン時代のRPGの流れそのままに、人生ゲームまでもRPGしてしまったのです。
それがどんなものになるのか、少し考えたらわかりそうなものですが……
こうして、トモンチ少女の漫画家への人生が幕を上げたのでした。
つづく。
2009年11月20日

年末の例のイベント、コミックマーケットに参加する事になりました。
出展ブースは 東 ユ 39a 木曜の31日になります。
今回は知人のサークルで参加する形になってまして(描くのは自分だけですが)サークル名はtemporary factoryです。
次回からは、きちんと自分のサークルとして参加したいと思ってますので、またその時がきたらご報告しますね。
なお、普段ブログで描いてるアレな漫画しか見てない方にはナンですけど・・・普通の漫画です。
今回はコピー本になるため部数は極めて少なめですが、次はきちんと製本した本を出したいですねえ。
で、今回は漫画繋がりで、少し過去のお話を。
トモンチョはかつてチョロッと漫画家さんのアシスタントをやってた事があります。
ある時、時代劇を描かれてる方のところにお手伝いに行った時の事ですが、主に仕上げ(ベタやトーン処理)などを任されました。
実はトモンチョは非常に不器用なうえに技術はほとんど持ち合わせておりません。
自分の漫画ならともかく、人様の原稿の場合はしっかりしたテクニックが求められます。
その日も「遅い!」「そうじゃない!」と叱られながらモソモソと作業をこなしていたのですが、トーン処理だけは気に入ってもらえたらしく、とあるシーンの大ゴマの処理を任されたのです。
「桜吹雪をなんとかトーンで表現して」
主人公とヒロインが桜吹雪を見てヒロインが感涙する、といったようなシーンだったと思いますが、とにかく見せ場です。
「ほほう・・・いっちょここで汚名返上といきますかね」
トモンチョもかなり気合を入れて、トーンを貼ってガリガリと削り、美しい桜吹雪を表現しようと夢中で作業に没頭しました。
しかし、集中すると周りが見えなくなるというのは本当ですね。
トモンチョは感想肌なのですが、その時も季節は冬、肌はやや荒れていました。
トーンを削る作業にはカッターを用いるわけですが、何かの拍子にトモンチョは手を傷つけてたようなのです。
一生懸命桜吹雪を表現し、よし出来た・・・と手をどけた瞬間、青ざめました。
原稿が血まみれになっていたのです。
あいやー!?
スプラッタです、桜吹雪ならぬ血しぶきです。
ひでぶ!やっちまったアルよ!!
原稿に触れるちょうど小指の間接のあたりがちょっと切れており、トモンチョはトーンを削りつつ、血を塗りたくっていたわけです。
なんとかホワイトで修正したものの、その原稿には不自然なくらいにホワイト修正の跡が。
修正さえしてしまえば印刷には出る事はないので大丈夫っちゃ大丈夫なのですが、トモンチョは恐る恐る先生に提出し、そ知らぬふりを決め込んでいました。
すると作業中に先生がポツリと言いました。
「俺さァ、昔アシスタントやってた頃さァ、カッターで手を切って原稿血まみれにしたことあってさァ・・・」
「へ、へぇー・・・そ、そうなんですかァ」
そこから先は何を話したのか覚えていません。
突然どうしてその話題を振ってきたのか、全く持って意味がわからないという顔をしつつ作業をこなしていました。
この空気の乾燥した季節になると、当時のことを思い出します。
コミケに血まみれの漫画を出品する事のないように、気をつけて作業したいと思います。
では、機会がありましたら会場で。